ウォーレスの人魚 (角川文庫)

ウォーレスの人魚 (角川文庫)を買ってきて読んだ。買ったその日に読んだぐらいだから、そこそこ面白い。傑作だとは思わないけれど。

簡単に言うと、どこかの島で人魚が発見されて、そいつの生態やらなんやらの謎を追求していくお話。あと、恋愛要素と陰謀とかが混ざってる。

今までの常識を覆す発見があって、そいつの謎を追求するという流れが、星を継ぐもの (創元SF文庫)を思い出させる。こっちは月で発見された5万年前の死体の謎の追求がメイン。

両方とも、混乱を防ぐために発見直後は秘密にされるというところまでは同じ。

でも、ウォーレスの人魚 (角川文庫)は最終的には一部の人だけの秘密にされるのに対し、星を継ぐもの (創元SF文庫)では公開される。(というか秘密にするという描写がない)
この違いが、人魚と死体の違いなのか、作者の好みの違いか、日本人と欧米人の違いか、はたまたコインを投げて裏がでるか表がでるか程度の違いかは知らないけれど、俺は後者のほうが好きだなぁ。