アメリカンヒーロー・悪人の回心

今回は「アメリカンヒーロー」と「悪人の回心」の2本立て。

  • アメリカ人はほかの人の模範にならなくてはいけないという義務感を持っている
  • アメリカでは罪を告白しさえすれば、許される

アメリカンヒーロー

  • ヒーローは英雄という意味のほかにも偉人や人を救う人という意味がある
  • アメリカ人が一番好きなフィクションのヒーローはアラバマ物語(asin:B000BIX86O)のアティカス・フィンチ
    • アティカスは無実の罪を着せられた黒人を最後まで弁護する。そして裁判に負ける。
    • アティカスは民主主義を体現しているので、人気がある
  • アメリカに最初に移住した人たちの目標は"丘の上の町"になること
    • "丘の上の町"はマタイ5:13あたりに登場する例え。
    • 立派な行いをして、人の模範にならなければならない
    • 特にアメリカに移民して来た人は原理主義的な人なので、この教えを忠実に守ろうとした
  • 一方で、「模範になる=他の人より偉い」なので、選民意識が強い
    • アティカスは弁護士なので、"ほかの人よりも偉そうにしている"という見方もできる
    • だから、自分の考えをなかなか変えない。悪く言えば、柔軟性がない
  • アメリカの政治は「民主主義」と「神権政治」で成り立つ
    • 民主主義はわかりやすい。みんな平等で多数決で決めるだけ。
    • 神権政治は、「選挙で選ばれた=神に選ばれた」と考える。"民の声は神の声"
    • リーダーは神に選ばれた人間なので言うことは絶対である。だから大統領には絶大な権限が与えられる。
    • ただし、任期が終わればただの人
    • リーダーは神に選ばれたので、人に尽くさなければならない。
  • 子供のなりたい職業のNo.1は消防士。ほかの人のために命をかけて働くから。
  • RoleModel。大人は子供の模範にならなければならない
    • だからハリウッドの人たちは寄付をしたりする
    • 逆にいえば、子供の模範になることをすると受けがよい

悪人の回心

  • 悪いことをしても、告白すれば許される
  • クリントンはCNNで自分の罪を告白したので、今でも人気がある
  • 告白すれば罪が許される、という風習がアメリカの活力になっている
  • 今、アメリカではカトリックのほうが多い
  • カトリックは古い宗教なので、ヨーロッパの民俗宗教(フォークオア)と混交している
    • マリア信仰。聖母マリアには奇跡を起こす力があると信じられている
  • guiltyとsin
    • guiltyは法律の罪。弁護士や判事によってはguiltyになったりならなかったりする
    • sinは神に対する罪。十戒を破った時の罪
    • アメリカ人にとってはsinはguiltyより重い
    • 告白することによってsinが許される