ゲームに登場するキリスト教用語
ゲームとかにでてくる単語で、キリスト教に由来するものって、多いんだなぁ。途中で面倒になったので、続きまた明日。
参考にしたのは、「キリスト教の本 (上) (New sight mook―Books esoterica)」「キリスト教の本 (下) (New sight mook―Books esoterica)」。
グノーシス
ゼノサーガ(asin:B00008LKEA)の敵。
紀元後1世紀から4世紀ぐらいの、キリスト教の異端派。イエスは絶対的な悟り(グノーシス)に達した人であり、だれでもその状態になることのできる可能性があるという教え。キリストは絶対的な存在であるという正統派とは相容れなかった。
アークエンジェル
ガンダムSEEDにでてくる戦艦。
大天使。9個の階級に分けられる天使のうち、第8階級の天使のこと。下から2番目なのであまりえらくない気がするが、歴史上一番人気がある。有名なミカエルもこの階級。
カエサルのものはカエサルに、神のものは神に返しなさい
どっかにでてきた台詞。
出典はマルコ福音書12章17節。イエスに敵対する司祭が、イエスに「ローマ皇帝には税金を払うべきですか?」と聞かれた。"払うべきではない"と答えればローマに対する反抗となりイエスを捕まえることができる。また当時の税金は重く税金不払い運動も起きていたので、"払うべき"と答えれば民衆からの反感をかうことになる。
そこで、イエスは"カエサルのものはカエサルに、神のものは神に返しなさい"と答えた。当時の貨幣にはカエサル(皇帝)が刻まれていたので、"カエサルのもの"は貨幣のこと。"神のもの"は、神殿税のこと。つまり、「ローマには税金を払いなさい。でも、あなたたちが神への捧げものという名目で税金をとるのは間違ってますよ」という意味。
聖槍
ロンギヌスの槍という名前のほうが有名かな。いろんなやつに登場してる。
イエスが十字架で息絶えたあと、死亡を確認するために脇腹に突き立てられた槍のこと。この刺した兵士が、のちにロンギヌスとよばれるようになったことから、ロンギヌスの槍と呼ばれる。この槍を手に入れると世界の王になれるが、失うと破滅するという伝説がある。
聖杯
Fate/stay night(asin:B0001LV6I8)に登場する。
最後の晩餐で用いられ、そのうえイエスが十字架で処刑されたときに血をうけた杯。
ルーツは、聖書ではなくヨーロッパの古代神話。古代神話が13世紀ごろに成立した「アーサー王伝説」でキリスト教と結びつき、聖杯伝説が誕生した
聖骸布
これもFate/stay night(asin:B0001LV6I8)に登場する。
十字架で処刑されたイエスの遺体を包んだ布。今も存在し、イタリアのトリノにある聖ジョバンニ大聖堂に保管されている。この布には、イエスの跡が残っている。
が、12世紀ごろに作られた精巧な偽物らしい。レオナルド・ダビンチが作ったという説もある。
黙示録
地獄の黙示録(asin:B0000635C4)や太陽の黙示録(ISBN:4091870392)などいろいろな作品のタイトルになっている。
聖書におさめられているのは終末を説いたヨハネの黙示録だが、黙示録は文学の形態の名称。人間には計り知れない神の意思を、たとえ話や隠喩を用いて解明する手法。